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恋は、遠い日の花火ではない。

ボクはお酒が好き。特にアイラのウィスキーが好き。アイラのウィスキーと言えば、その独特なヨード香。アイラ・モルトを作っている蒸留所すべてが海辺に建っており、海草由来の成分や海の水分からこのヨード香が付く経緯を知っていると、目を閉じて遠くスコットランドの荒々しい海辺を想像してしまいます。

このようにウィスキーは香りを楽しむ飲み物のため、出来ればストレートで飲むのが良いと思いますが、飲み口が鋭いので、苦手な方は多少飲みやすくするために、オン・ザ・ロックで飲むのがお薦めです。

オン・ザ・ロックと言えば、この時にバーで使われる氷はたいてい丸氷です。バーテンダーがアイスピックで器用に削りだした丸氷を、もう一度、凍らせて締めて使います。

ところで『どうして丸氷を使うのか』ご存知ですか?

そもそもウィスキーに氷を入れるのは、溶かして薄めるためではないんです。それだったら水割りにすれば良い話ですから。ウィスキー自体を冷やして飲み口を丸くして飲みやすくするために氷を使います。

この丸氷、同じ体積の四角い氷と比べた場合、まったく同じ質量でも球体の方が表面積が小さくなるため溶けにくいんです。バーテンダーさんが手間暇かけて削りだすのはその為だったんですね。明らかに四角い氷を使った方が手軽ですが、オン・ザ・ロックをオーダーされたお客様に、出来るだけ溶けない、でもしっかり冷える丸氷を出そうと手間暇かけるバーテンダーの心意気。素敵じゃないですか。

そして球体の氷の方が溶けにくいという点もどこか人間と似ていて面白いです。カドだらけの若い時期より、カドがいい感じにとれて円熟味を増したオトナの方がいい仕事が出来る。とは言え、第一線の丸でいるためには努力も必要。ちょっとしたカドが出ると一気に溶けてしまいますから。

常に丸でいつづける為の努力。そんな空想世界でこの文章を書いています。

みなさんの一週間がステキに輝きますように。

koi

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